ミャワディー~メーソート国境を越えてタイへ入る 2020.02.04

ついにタイだ
ミャンマー側ミャワディ、タイ側メーソート国境を越える
サワディーカー、タイランド!

 

3日滞在したパアンを後にする

朝7時に朝食。屋上テラスから、サルウィン川と対岸を眺めながらの朝ご飯は本当に贅沢だ。当たり前だが、旅の宿は大事。宿で町の印象は100%変わる。いい宿は主観でしか判断できないので、事前に知ることは実に難しい。そして、泊まった宿以外のことはわからないのだ。運によるものが大きいか、と思う。

宿の女将さんは結構つっけんどんで、例えるならばちゃきちゃきの江戸っ子風気質の人だった。
前日に国境行きの車を頼むと、

オーケー、任せときな! 心配いらんわ、やっとくわ!

と言われ、座席のことなど聞きたかったのだが、そう言い切られるとぐちゃぐちゃ言うのも粋じゃないな、という感じで、お任せした。
言われた通り8時に下に行くと、どうやら手配してなかったらしく(笑)、旦那さんが慌てて息子に手配させていた。そこに現れた女将、うーん、思い出したんだか出さないんだか・・・(笑)
結局少し待つと車が迎えに来てくれてまったくの結果オーライであった。

迎えに来た車は、時計塔の下の車溜りに行き、客待ちを始めた。少し前に値段を訊いた場所だ。どうやらここが溜り場で、客を迎えに行き、またここへ戻る。もちろん前日までにちょうど定員になっていれば、8時に出発することもあるのかもしれないが。これも運の問題か。
我々の乗った車は、その後1人乗せ、9時近くに電話が入って2人を迎えに行き、5人を乗せて出発した。

パアン噛みたばこ

と思ったら恒例の運転手噛みたばこお買い物タイム

パアン噛みたばこ

店により味が違うらしく、お気に入りの店があるのだろう

パアン子供

子どもがぼんやりしていた

道はおおむね良好なのだが、断続的に工事をしている。未舗装の部分はパウダー状の赤土が降り積もったような状態で、前の車が巻き上げる土煙で何も見えなくなる。それが双方向で起きているので、砂嵐の中を走っているかのよう。前が見えないので怖いことこの上ない。

そんな悪路を走ってきた車を、洗う店が連なっているところがあった。

パアン洗車

洗車タイム!

パアンの車

我々が乗った車、トヨタのノア、状態もよく快適だった

スタッフが何人もいて、手際よく洗っていく。最初はホースでざっと洗い流し、それから高圧洗浄機で水を噴射する。もうきれいになったと思った車体の各種隙間から、信じられないくらいの茶色い水が噴き出してきて驚いた。

国境近く

このへんは舗装されているものの山道が続く

出発からほぼ4時間、午後1時少し前に、車はミャワディーの市街に入った。途中検問があるかと思ったが何もなかった。大通りを走って行った突き当りが国境だ。同じタイ~ミャンマー国境のメーサイ辺りに似ている気がする。
ラストポイントに到着。全員ここで降りる。街中で降りた人もいた。
さてどこへ行けばいいのかな、と辺りを見回すと、どうやらもうここが出国ポイントらしい。

 

さあ国境だ、ミャンマーを出てタイに入る

メーソート国境

ミャンマー側出国地点

あんまりすんなり来てしまったので、写真も撮り損ねてそのままパスポートコントロールに行ってしまった。慌ててちょっとだけ引き返し、撮ったのが上の1枚。出国は実に簡単。書類を書いて、写真を撮られただけだったかと。

ミャンマー出国地点

薄暗い辺りに各種窓口がある

ミャンマー側出国

橋を渡り始める、車がごちゃごちゃしている

ミャンマー側出国

ミャンマー語の看板

ミャンマータイ国境

橋の真ん中へん、この辺りまでくると閑散としている

ミャンマータイ国境

橋の下は川である

 

メーソート、タイ入国

橋を渡り切った。もうここはタイだ。タイへ入国するためのパスポートコントロールを探す。

タイ側メーソート

わかりやすい看板、特に中国語が(!)

コロナ検疫

WUHAN FEVER 検疫

日本人はスルー。中国人が検疫対象だった。
ちょうど中国人サイクリストが2人いて、検疫を受けていた。「自分たちは北京からだから!」と言っているのが聞こえた。

この後タイ側で入国手続き。簡単だが、そうそういつも不思議に思っているのだが、なぜ出入国カードを外に置いておかず、わざわざ手続き窓口の中にあるのか問題に久々に遭遇した。時々インドシナの国々の国境で遭遇するのだが、紙をもらうためだけに窓口に並ばなければならないのか、横入りみたいにして紙だけもらえるのか、いつも曖昧でわからず、困惑する。何のためにそんな不便を入国者に強いるのかが理解不能だ。何十年も変わらない。いい加減何とかしてくれと思う。

乗合ソンテウで市内へ向かう。マーケットまで行く便らしい。
道はいきなりの片側3車線完全舗装となり、今までの道が嘘のようだ。国力の違いを見せつけられる。
ソンテウはバンバン飛ばしてあっという間に目的地に着いた。
到着したのはミャンマー市場の近くかと思われる。

 

クエティオ

ついにタイのクエティオにたどりついた!

タイといえばクエティオ、私にとって。人によってはガパオであったりトムヤムクンであったりするのだろうが、辛い物が苦手な自分には、もっとも馴染んだ食べ物といえばクエティオで、それ以外に何もないと言っても過言ではないのである。
鶏か豚かと訊かれて鶏と答えたのだが、こんなのが出てきてびっくりした。見たことがない豪華クエティオ。これで30バーツとは。チェンマイ辺りなら5年前ですでにこのレベルなら50だったのではないかと思う。
地方都市は物価が安いのだなあ。

メーソート子供

街もきれいだ、タイだなーと思う

 

宿探しうろうろ気温36℃

お腹にものが入ったので、では宿探しだ。
目星をつけておいた宿に向かって歩き出す。この町にはソンテウやトゥクトゥクの流しはあまりいないようだ。
歩いて行った先にその宿はあったのだが、これしかないと言われた部屋は1階のごちゃついたところにあり、値段は安いがちょっと嫌だなと思いパス。その次にマークしていたところは改装中のようでやっていなかった。
これは困った、くそ暑いし荷物は重いし、早く決めたい時に限ってこうなる。

オット氏がそこらの人に訊いて言われた方に歩いて行ったりもしたが、大抵ない。この辺の人もとりあえず「知らない」とは言わずに何か答えてあげようとしてくれる気質なのかもしれない。今は困るのだが。

マップスミーにお伺いを立て、右に1軒、左に1軒、さてどちらに曲がる? となり、左へ曲がってみた。そして見つけた1軒の古いゲストハウス。300バーツでまあまあ綺麗、広い部屋。壁が竹で編んだ茣蓙、というのが唯一の難点かと思われるが、とにかく暑かったのでもう決めてしまう。

するとこれがなかなかに親切なよい宿であった。
夕方、食事に出たが店が見つからず、どんどん閉まってしまい、仕方なく道端の総菜を買って戻ると食器を貸してくれ、宿の食堂のような場所で食べなと言ってくれた。おかみさんとしばらく歓談。今は月貸しが主で、その月貸しが激安なのに驚いた。
この宿は予約サイトに載っていない。載せなかったことでお客が減ってしまったのだろう。それで月貸しメインにシフトせざるを得なかったのかと推測する。
予約サイトに載っているカプセルみたいなドミが500バーツ近い。それでも激賞されているからお客は引きも切らないだろう。ここならその半額ではないがずっと安い値段で広い部屋に泊まることができるのだが。
なかなかに難しいものだ。
本日の移動 パアンからミャワディ 10,000チャット 国境からメーソート市内 20バーツ
本日の宿  G guesthouse 300バーツ
昼ごはん 60バーツ 夜ごはん 170バーツ
1バーツ=3.56円くらい

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