ムアンガンーファイコン国境を越えてタイへ 2020.02.24

2021年1月7日

さていよいよタイ再入国にチャレンジの日が来た
入国できて当然だが、できなくても文句が言えない、国境とはそんな場所
越えられるのか、ダメならはるかベトナム回りに・・・

 

ホンサーから国境のムアンガンまで

国境に最も近いムアンガンという村までは、もう30キロもないくらいの距離にいる。
車に乗れば1時間前後で着いてしまうだろう。
ムアンガンへのバスは9時半発と聞いている。これも予約はできないので、当日30分前にバス駅に来てと言われた。
9時前にバス駅に行くと、まだあまり人はいない。しかしミニバスが何台も停まっていて、不思議な感じだ。ホンサーはさほど大きな町ではない。少なくとも交通の要衝という感じでもないのだが、バス駅はきちんとしていて、ここ発の路線がいくつもあるようなのだ。
因みに現地では「ムアンガン」というよりも「ムングン」という発音に聞こえた。ムアンガンでは誰もわからない。文字を書くと「ムングン!」と。グンのほうにアクセントがある。まあ書けばみなわかってくれるが。

ホンサー
どこかに行くのか、子供が遊んでいた

チケットを購入。バスは漢字がいろいろ書いてある中型のバス。ウドムサイ行きらしい。昨日もそうだった。

バス駅

昨日もこのバス駅で見かけていた欧米人家族が、同じバスに乗り込んできた。パクベンまで行って船に乗るのかな? あるいはウドムサイまで行ってどこかへ乗り継ぐのだろうか。
バスはほぼ定刻に発車した。このバスより前に、ビエンチャン行きとルアンパバン行きが出て行った。

バス駅の横は幼稚園
村の道を進む
巨大な火力発電所

ホンサーにはタイ資本(らしい)火力発電所がある。巨大な発電所だ。ここで作られる電気はタイへ送られるそうだ。
道は最初村の中の街道を進み、やがて右へ逸れて発電所に向かう。ここで乗り降りがあるのかと思ったがそれはなく、ぐるりと巨大な施設の周囲を回るようにして正門前へ。そしてそこから、道がよくなった。

つまりはこういうことだ。
タイ資本の火力発電所までは、おそらくタイが出資して道路を整備したのだろう。きっちり正門前まで。そこから先は関係ないからタイは金を出さない。
だから国境からホンサー火力発電所まではスーパーグッドな道路だった。ラオス的スーパーではあるが。
火力発電所から先、ホンサー、そしてサイニャブリまでは、道はガタガタの悪路だ。ラオスは自分ではインフラを整備しないらしい。どこを走っても、一か所も工事中の現場を通らなかった。乾季以外に工事ができる時期はないと思われるが、これがラオスという国なのだろう。各国が注ぎ込む金はどこへ消えているのか。深い闇があるように思える。

 

ムアンガンの国境へ

ムアンガンバス駅
そうこうするうちにムアンガン到着

しっかり町はずれ(町の入り口?)のバス駅で下ろされる。この後このバスは直進し、国境へ行く道を分けてウドムサイ方面へ右折していくはずだ。その分岐まで行ってもらえたらいいのだが、「行かない」とのこと。車掌が教えるトゥクトゥクに乗り換えることに。

欧米人家族も降りてきた。訊いてみると彼らも国境を越えるとのことだ。これは心強い(家族連れで審査官が和んだところでうちが通過したりできるかも!)、わけでもないがシェアできるのはありがたい。
早速彼らとシェアしてトゥクトゥクに国境まで行ってもらうことに。1人1万キップ、今までと比べれば高くはない。

国境への道を走る

やがて道端に建物というか小屋が見え、そこでトゥクトゥクが停まる。ラオス出国ポイントだ。
荷物は置いて行っていいよと言われたので、手荷物だけ持って建物に行き、出国。これはあっさり。
「中国人は特別扱いします」みたいな掲示があってちょっと面白かった。

ラオス側

ムアンガン
ラオス出国、ここは緩衝地帯

再びトゥクトゥクに乗り込み、タイ側へ連れて行ってもらう。ここで当然追加料金を言われるかと思ったが、そんなことはなく、我々をタイ側入国ポイントで下ろすと運ちゃんは帰って行った。バス駅からラオス側ポイントを経てタイ側まで1万キップなら良心的だろうと思う。

さてタイ入国
看板がいくつもあってちょっと迷う

我々はタイ入国にあたりビザが必要ないので、アライバルビザのセクションは越えて、入国の窓口に向かう。入国カードをもらって記入。ここはきちんと、今日泊まる予定のホテル名も記入して、と。

では行きます窓口へ。数人並んでいる、ラオス人のようだ。窓口の担当は若い女性。おっさんよりはよさそう。
私の番になり、パスポートを手渡す。係官は作業開始。順調に進む。写真を撮り、指紋を取り、パスポート、入国カード、控え、の3点セットを台の上に並べ、さあナンバリング入りスタンプを同時に押しますよ。というところで、はたと手が止まった。
じっと見ているそこには、ミャンマーから入った時の入国スタンプが。
係官はしばし考えていたが、パスポートを取り上げると隣の上司らしい人にお伺いを立てに席を立った。

まずい・・・。
やっぱりダメなのか?
いつの間にか2度目の陸路入国は認めない、とでもなったのか?

上司も女性だった。少し年配だ。その人は窓口からちらりと私を見て、問題ないと判断したらしく、「2度目だから大丈夫だわ」と担当官に告げているのが聞こえた。やれやれ、もらえそうだ入国スタンプ。
係官がスタンプを押してくれ、さらに言うと何も言われず、友好的にパスポートが返された。

よかった、タイ再入国できた。


ホンサーから国境のムアンガン・ファイコンを経てナーンまで

ファイコン側は大混雑

欧米人家族はビザを取得しているのか、なかなか出てこないので、先にこの先の交通を確認しにコントロールエリアを出た。
ここからは、ソンテオでポーンという町まで行くしかないのではと思っていた。ポーンでナーン行きに乗り換える。しかし見える範囲にソンテオはおらず、少し歩いたところにミニバスが見えたので近づいてみると発車してしまった。
その近くには大きな屋根付きの待合所のようなものがあり、大勢の人が座っている。はて、バス駅が出来ているのだろうか。ここも辺鄙な国境と聞いていたが、時間の経過とともに賑やかな国境に変わったのだろうか。

待っている人に「ナーン行ですか?」と訊いてみると、すぐ横の雑貨屋を指差して、「そこでチケットだよ」と。
そこに行ってみると、
「ナーン行きのミニバスは5時までないよ、1人200バーツね」
と言われてびっくり。
まだ11時ちょい前くらいなのだ。5時とは・・・。訊いてみると、それまでにもたくさんバスは出るが、すでに満席で、5時の便まで席がない、ということだった。
タクシーならあるよ、との話に突っ込んで訊いてみると、1台2200バーツでナーンまで、待機しているからすぐ出られるらしい。2人かと訊かれたので、いやあっちにファラン(欧米人)がいて4人だ、子供も入れて、とやっていると、うーん何とか乗れるかな、いや荷台にも乗ることになるかな・・・。
車はピックアップらしく、大人4人子ども2人が中に乗るのは無理そうだった。

そこに家族がやってきたので状況を説明。彼らはタイ語ができず、ここの人たちは英語ができない。片言のタイ語がわかる私が話をまとめるのが最良で、少しだけ交渉して2000バーツでチャーターすることにした。

この車だ

運転手の準備を待って、すぐに出発。家族連れはこのあとナーンからパヤオまで行きたいそうで、バス駅まで。私たちはナーンで泊まるので、目星を付けてあるホテルまで行ってもらうことで話をつけた。

荷台からの風景
楽しそう
しばらくは山道が続く
山を下ると俄然道がよくなった
運転手さん

ピサヌロクの人で、家族はそこに置いて出稼ぎ中とのこと。国境往復はそれなりによい仕事らしい。出発前に荷台の3人に水、途中休憩で車内の3人に水、全員にキーホルダーのプレゼント、と、気配りの人であった。そんなんで儲かるのかと心配になるくらい。LINEのアドレスをもらったので、次にこの国境を通るときにはまたお世話になりたい(そんな時があるのか?)。

ファイコン
なんたらアート展みたいなところにも寄ってくれて、入場料も運ちゃんが払ってくれて受け取らない・・・
ファイコン
子どもの校外学習か、団体さんがいた
車をシェアした家族と

ママはフランス人、パパはアルジェリア人、今はフランスに暮らしているらしかった。

国境から3時間くらいだったか、ナーンの町に入った。空港の横を通り・・・、ということは私たちが降りる方が先だな。運ちゃんがグーグルマップに案内させて、ホテル到着。予約しているわけではないが、このご時世、空いているだろう。
と、家族も降りようとする。
「バス駅まで連れて行ってくれますよ」
と言ったが、ナーンで泊まることにしたらしく、自分たちもここで降りると。私が選んだホテルでいいのかね・・・。

家族はあっさり「ここに泊まる」と決め、我々も部屋を見てよさそうなので決める。

この国境からの移動の混雑だが、たまたま象祭りが行われているからこんなに混んでいるのか、それともいつもこんな感じなのか、あるいはコロナウイルスの関係なのか(最も可能性は低いと思われる)、よくわからない。

 

ナーンの町

懐かしいノンエアコンバスが現役で走っていた

カメラに気付いた運ちゃんがホーンを鳴らして手を振ってくれた。

こんなのも
ナイトマーケットのすし屋

とにもかくにも。
国境が越えられたことを祝いたい。
越えられて当然なのだ、何度も書いているが。2度目の陸路入国、しかも滞在日数などから鑑みてビザランではないのが明らかな状況で、入国拒否するのは常識では考えられない。
しかしそんな常識が通用しないこともある。
相手がダメと言えばダメ、それが国境。
そんなわけで、だめかもしれない、ダメだった場合のエスケープルートまで考えて、日数的にも間に合うように動かざるを得ず、大変なストレスだった。本当に疲れた。
こんな理不尽なことで振り回されるのなら、もう全ての国の全員にビザ必要でいいよと思うほどだ。

まあ今回は無事に越えられたのでよしとしよう。

夜は近くのナイトマーケットで軽く食事。
宿は静かでよかったが、あちこちに「大声喧嘩禁止!」と中国語で書かれたものが貼ってあり、苦労のほどが偲ばれた。

 

本日の移動 ホンサーからムアンガン3万k 国境トゥクトゥク1万K ファイコンからナーンタクシー 500B(各1人分)
本日の宿  700B エアコンとファン
昼ごはん70B 夜ごはん95B