一度はビザランをしなければならず、それならラオスかな
というわけでラオスへと国境を越える
国際バスで行ったんじゃつまらないので、ローカルバスで
ラオスとの国境へ!
6泊したホテルを後にする。おばちゃん、かなり本気で「チェックアウトしちゃうのー!?」と叫んでいた。毎日300出して泊まる客は、それなりによい客だったのかと思う。長期の人が多そうな雰囲気だった。
トゥクトゥクでバス駅へ。一度来ているし、その時に情報も得ていたので話が早い。ラオスとの国境に近いターリという町へ行く大型トラックソンテオに乗る。
10分ほどの遅れで発車した。何やら荷物を待っていた模様。荷物だけを乗せることもできるようだ。大きさにもよるかもしれないが、かなり大きな箱1つで人間と同じ料金だった。
この日は土曜日だったせいか満席というかぎっしり。
舗装された山道を時々人を乗せたり降ろしたりしながら走って行く。
途中、チェンカーンへ行く道を分け、だいぶ走ってからピサヌロクへの道を分け、さらに進む。
この辺りで数人が降りて行き、ソンテオはさらに先へ進む。
ルーイからのソンテオはここターリバス駅が終点。およそ1時間半かかって到着した。8時50分発に乗ったので、到着10時半。
ここから国境までは別のソンテオに乗り換えることになる。何台かいるソンテオがそうなのだろうか。
ここまでルーイから乗ってきた人は、全員国境行に乗り換えていた。全員が乗ったのを見届けて、ソンテオは発車した。
因みにターリのバス駅まで行ってしまうと周囲には何もないので、もしターリに泊まる、ちょっと町を見る、場合は町の中で下ろしてもらった方がいい。
上の写真は、国境を背にして走ってきた方向、ターリの町方向を見ている。
このターリ~ケンタオ国境はあまりヒト・モノの動きがなく、閑散としているという情報が多かったが、私が越えた日はそこそこ賑わっていた。ラオス側へ戻る人が多かった感じ。出国審査も20人近くは行列が出来ていたと思う。
国境が開いてもうだいぶ経つし、国際バスも走るようになり、動きが大きくなってきたのかもしれない。
とはいえタイ人・ラオス人以外の人間は我々以外に1人もいなかったが。
合理的にこのルートを動くには、国際バスが最適解である。ルアンパバンまで行くなら。あるいはその手前で降りるにしても、国境は国際バスで越えるのがいちばん楽だ。時間もお金もロスが少ない。
ただ、それがおもしろいかとなると、少々話は変わってくる。私は面白くないと思うタイプなので、敢えて国際バスには乗らないという選択をする。途中の町にも寄ってみたいし、泊まったり食事したりしてみたい。嫌なことにも、嫌なやつにも出会い、そうして動いていきたいと思う。
Aが出発地ルーイ、灰色実線が国境線ターリ付近、Bがケンタオ(ラオス)
さよならタイ、こんにちはラオス
この人形は、ルーイ近くで毎年開かれるお祭りの主役、ピーターコーンさん。雨ごいや厄除けなどの意味合いがあるらしい。
ところで本当に、何故ウェルカム・・・。出て行くのに。
例のコロナウイルスの件で、広州へのフライトをほぼあきらめた私である。
ではどうするか、散々考えた。南ラオス~カンボジア~ベトナム南部~ホーチミンアウトとか。北ラオス~北ベトナム~ハノイアウトとか(ただしこのディエンビエンフールートは前に一度通過しているのでいまいち)。おとなしくタイへ戻り、バンコクアウトか。
この日の朝の話し合いでは、バンコクアウト説が最も有力。ラオスに出て、1週間ほど過ごし、タイへ戻り(別の国境から再入国する)、バンコクから出国する。ほぼそう決めていた。
しかーし。
出国窓口にパスポートを出す私。係官はぱらぱらとページをめくり、
係 ビザは? ノービザなの?
私 はい、ノービザです
係 ミャンマーから陸路で入国しているね?
私 はい(それが何か?)
係 今日出るともうタイには入れないよ(わかってんだろうなゴルァ)
私 え? なんでですか? タイには年間2回の陸路入国が認められていますよね?
係 入って、出て、2回でしょ
私 いえ、入国が2回できますよね?
係 とにかくそういうことだから
パスポートがポンと返されてきたので受け取り、その場を去る。 とりあえず今回の出国に関係ない話で、これ以上議論しても仕方がないと思った。
どこの何をめくっても、タイへの陸路入国は年2回までオーケーと書いてある。正しいのは私である。しかも今回タイには12日しか滞在していない。長期滞在者のビザランでないことは明白だ。
しかし。
国境という特殊な場所では、相手が絶対的権限を持つ。たとえ要件を満たしていようが、その係官がダメと言えばダメなのだ。
相手は百も承知だろうと思う。陸路入国2回までオーケー、と。
しかしそれを覆す権力を俺は、俺たちは持っているからな、とアピールされたと受け取った。
入国を拒否される可能性がある。
ぐちゃぐちゃいちゃもんを付けられて、賄賂ということになる可能性がある。賄賂でなくても、それを面白がってやられる可能性がある。
ということだと思った。
面倒なことになった。
国境には昔からロクな奴がいない、特にタイ(大いに偏見)。
と言っていても仕方ないので先に進む。
ラオス側の建物も立派で驚いた。以前はタイ側は立派、ラオス側はただの小屋のようなことが多く、国力の違いをまざまざと見せつけられたものだ。ラオスも頑張っているのか、あるいは中国の支援かな……。
ラオス入国にあたっては40バーツが必要だった。レシートも出たので文句は言えない。
因みにタイ側は、タイ人とラオス人は20バーツ、我々は無料だった。
最初の町、ケンタオへ
ほんの15分ほどの距離なのに、150バーツもする。しかも値切れないし、ほかの人を待ってシェアすることもできないようになっている。最初からこちらが4人とかならできるが、現地の人と一緒に、という乗り方はできない(拒否される)。仕方がないのでぼられる。
バンが数台、ちゃんと行先表示板の下に並んでいる。ビエンチャン、ルアンパバン、サイニャブリ、行があった。
バスの時間と値段を確認。親切な駅長が教えてくれた。
ネットで調べておいたバス駅に近いゲストハウスに行ってみるが、希望のファン部屋がかなり狭く、便座がない(インド以来)。やめて出てくると、すぐ隣に比較的新しそうな宿があり、明るくて綺麗だし、値段もそこそこだったので決める。
因みにケンタオでは普通にバーツが使える。ただし、人によって換算レートがまったく違うので要注意。どちらで払った方がいいか、確認が必要。
町中にはちゃんとATMもあり、キャッシング可能。
SIMを買った。20,000キープ。1万キープは35バーツ、125円。
250円のSIMだが、1.5GBだそうで、多いのか少ないのか。
因みにタイでは170バーツでSIMと通信料を賄っており、こちらは60GBとすごい量だった。
ケンタオ、ラオス1日目、わかっちゃいたが物価はタイより明らかに高いと思う。
タイ側のイミグレに腹を立ててラオスに入ってきたが、ラオスはラオスで今のところ微妙である。
本日の移動 ソンテオ20、ターリへのソンテオ40、ボーダー間30、ケンタオまで75 いずれも1人分 本日の宿 IVY GUESTHOUSE 400バーツ エアコンとファン 昼ごはん 80バーツ 夜ごはん 36,000キープ(ぼられました)
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