コルカタへ、ムルシダバードへ 2020.01.08-9

ついにコルカタだ
ついに、というのは長い南インドの旅が終わり、新たな出発点に至るからだ
コルカタ、何年ぶりだろう・・・

 

列車でコルカタへ向かう

散々悪態をついたチケットが、無事この日の午前にコンファームされた。
やればできる! 違うかもしれないが。
ともかくベッドが確保できた。

スリカクラン

朝は軽食屋台

スリカクラン

プーリーを揚げる

スリカクラン

女将はクリスチャンだそうだ

基本立ち食いの店で、実際立っている人の方が多いのだが、店の人の好意で椅子に座って、挙句、水まで出てきたのに驚いた。

こういう水は飲まないわけにいかない気分になる。
当然、店の人が見ているタイミングで飲む。

スリカクラン

みんな同じものを食べている、私の前に水

スリカクラン

この人がニコニコしながら水出してくれて・・・

スリカクラン、悪くないなと思った。

と、いい気分だったのだが、この後恐ろしいことが起きる。

チェックアウトをさせてくれない

2時過ぎにホテルをチェックアウトしようとした。荷物を持ってフロントへ行き、キーを返そうとすると、そのキーは受け取らずに、相手の男から手が出てくる。掌を上に向けて、何かよこせとするポーズだ。

は??????

鍵を渡そうとする私、受け取らない相手。
仕方ないので鍵は男の横をすり抜けてフロントのカウンターに置いた。
普通だとホテルの人間が部屋のチェックをするのを待つのだが、そういう雰囲気ではない。
これは嫌な感じ。

行く手をふさぐ男を無視して歩き出す。エレベーターがあるが止められたら怖いので階段を下りる。手を出してきた男が追いかけて来ながら仲間を呼んでいるようだ。
追いついてきた男(2人ともホテルの従業員なのだが)が
「マダム! マダム!」
としつこい。執拗に前に回り込もうとする。
駐車場係も出てきた。3人の大の男が「金くれ!」と言うわけである。
堂々と、さも正当な権利であるかのように、金をよこせと言うわけである。
出さない私が悪いかのように、憤然と手を突き出してくるのである。
何で?
一体何のお金???
お金払って泊まってるのよ私たち。

オット氏も「逃げるぞ!」と小走りモード、私も小走りで駐車場を抜け、通りに出た。さすがにその後は追って来なかったが。

これは通常はない。初めてかもしれない、ここまで露骨なのは。
不思議だった。
不思議大国インド。

列車でコルカタへ!

オートでスリカクランの駅へ向かう。ここからは10キロとかあるらしい。一体どちらが町の中心というか、そういうことになっているのだろう。それにしても10キロとは遠いな。

スリカクラン駅

駅は大きい

スリカクラン

駅の周りの街並み、こちらが新市街かな

ビルのようなものも見えるし、バス駅周辺が昔からの町で、こちらが新市街ということになるのかと思った。よくはわからないが。

スリカクラン

サドゥーも列車に乗るらしい

スリカクラン駅

再び来ることは多分ないように思う

スリカクランロード駅

30分以上遅れて入線

スリカクラン

さあコルカタだ!

列車はこれまた意外にも順調に走った。少し遅れてもすぐに取り返す。
同じコンパートメントの人たちも静かでよかった。
あ、いびきはすごかったけど。

 

コルカタ到着、ここで事件が

結局15分の遅れでコルカタに着いた。
ちょっと遅れてもいいんだけど、そういう時は遅れないものだ。

コルカタ

チェンナイ発ハウラー行だった

コルカタ

プリペイドタクシーのチケット売り場行列

相変わらずだなコルカタ・・・。
ちっとも変っていないように見える。ひたすらごちゃごちゃしている街。

このあと、タクシーでコルカタ駅に向かった。ややこしいが、コルカタ駅というのが別にあり(もひとつ付け足すとシアルダー駅というのもある)、車じゃないと移動できないのだ。バスでも行けると兵隊が教えてくれたが、荷物もあるしタクシーを選択。
ここまではよかったのだが。

コルカタ駅に近づいていくにつれて、むむむむ、この数十日奇跡のようにおとなしかった私の腹が、ぐるぐる言い出したではないか。
「急に差し込みが・・・」というあれである。
昨日の水か、はたまた蓄積した疲れか。
コルカタ駅まで悶々と我慢する。停めてもらってそこらで、いやまだ暗いので、闇に紛れていたそうかとも思ったが、さすがに我慢した。
ともかくコルカタ駅に着いてすぐにトイレを探して右往左往、オットが訊きに行ってくれる。立っていられずしゃがみこむ。もうダメだ・・・。

やっとホームで見つけて、そのまま突き進む。少し先で「おーい、金、金払え!」と係員が言っているのが聞こえたが、オットに任せて直行した。

空いててよかった。 はあ。

そもそも、ここまで何事もなかったのがウソのような話なのだ。日本にいてもダメなのに、インドでなぜ今回は平気なのか、謎だった。

ひとまず第一波を乗り越え、ホームで休む。

なぜかまた先へ進む

ああ、そもそも何でコルカタ駅にいるのか、ということだが。
実はコルカタをスルーして先へ進もうと画策しており、早朝の列車に予約を入れているのである。

ウェイティングリストだが!

高い金を払っているのだ、案外繰り上がって取れちゃうのではないかと甘く考えていた。奮発してCCという車両にしていた。寝台がない列車なので、その中のいい席、エアコン付きで貧民は乗ってこない席。
でもスマホではウェイティングリストが6と7のまま変わらない。出発までもう2時間を切っているので、さすがにアウトなのだろうか?
ホームに紙が貼りだされた。見に行くが、私たちの名前はない。やはりダメなのか・・・。
席がなければ乗れないのだから、明日また出直しなのかな。そう思って一応駅の人に、と、ゼネラルマネージャーと書いてある部屋の人に訊いてみた。

「あのう、このウェイティングリストなんですが、もう無理ですよね?」

マネージャー氏、私のスマホをじっくり見てから顔を上げ、

「ああ、これは席はないね、取れなかったということだね」

やっぱりそうか。

「ということは乗れないんですよね?」

「え? そんなことはないよ、乗れる席はあるよ!」

「え????」

「その列車には自由席もあるからね、ええと調べてあげるよ、うん、2から5の車両に行きなさい、そこに座っていけるから大丈夫!!!
早く行った方がいい、今なら席も取れると思うから!!!」

さわやかマンはそう言い切って、私たちを送り出してくれたのであった。

2から5の車両・・・・・・。
今の私たちにはわかる、たぶんあれだ・・・・・・。
席のない貧民たちの車両だ・・・・・・。
またかよ・・・・・・。

ここで取りやめるという選択肢もあると、多くの人は思うであろうが、生まれ落ちた時に私にあらかじめ備わっていたブレーキはとっくの昔にぶっ壊れているので、ここでも「じゃ、乗ってみっか」という判断しかしないのである。さっきまで下痢で真っ青だったのに、だ。

急いでその車両を探す。実は2から5とかじゃまったくなかったが、わかる、わかるのだ。あの荷物棚の車両だ。
乗り込んで、まずは席を確保、荷物も棚に置けた、よかった。

コルカタ列車

盛り上がってきた、この時点で4人掛けに4人、しかしデブばかり

コルカタを出る時にはこんな感じで座席満員、という感じだったが、それから停車するたびにどんどん乗って来る。下りる人はほとんどなく、ひたすら乗り込んでくる。
あっという間に上の荷物棚にも人が乗り、通路はもちろん向かい合う座席の間にも人が入り込んでくる。

インド列車

向かい合わせの間にも人がぎっしり立って向かいの人が見えない!

最終的に、4人掛けの席(4人でぎゅうぎゅう)は5人掛けとなり、しかも私の横のデブは同じくデブの友達を膝の上に乗せている! なんだそれ。私以外全員デブなので、圧迫感がものすごい。しかも向かい合わせの間の人々もぎっしりとなり、駅で停まる度にどんどん乗客は増えていく。荷物棚にも人、扉の外にも人がぶら下がっているようだ。すごい混雑ぶりだ。ほぼ立錐の余地もないと思われる通路を、それでも

「チャーイチャーイチャーイ」
「サモッサーサモッサーサモッサー」
「らっかせらっかせいらっかせい」
「まんじゅうまんじゅうまんじゅう」
「いろんな菓子ーいろんな菓子ーいろんな菓子ー」
「くつしたーくつしたーくつしたー」

と物売りがひっきりなしに双方向にやってくるので無茶苦茶である。しかも買っている奴もいるので、本当に無茶苦茶。

検札が来た

気付くと検札が来ている。初めて見た、検札! そうだよ、検札しなければ、全員無賃乗車だろ? ばんばん検札して取り締まろうぜ!
私は自分のスマホを見せて、
「えー、このCCクラスを予約してまして、しかしウェイティングリストのままで、ずっと待ってたんですがダメみたいで、駅のゼネラルマネージャーという人に訊いたらこの車両に乗りなさいと言われまして」
車掌はしばらくスマホを見ていたが、
「これ、つまり、コンファームできてないよね」
「そうなんですよ、だからそちらには乗れずにここにいるわけでして」
「コンファームしていないチケットは無効だから!」
「へ? いやここは予約なしの車両だからここに乗れと言われたんじゃ・・・?」
「そうだけど、チケットがない状態なんですよあなたは!」

なんと。自分が無賃乗車してたらしい。
これはまずい! と思ったが、車掌はそれ以上何も言わずにまあいっか、という感じで立ち去って行った。

オットは隣の席の人が英語ができたらしく、ずいぶんその後話していたが、後で聞くと「悪徳業者にコンファーム出来ていないチケットを買わされて、返金もできない状況に陥っているのでは」、と心配してもらっていたらしい。ネットで買っているので、たぶん後日返金されるだろうとは思うが確信はない。まあしょうがない。いろいろあるのだ何しろインドだ。

(後日談)
私はこのチケットに760ルピーという大枚をはたいていたわけだが、2日後に「550ルピー返金しますね」というメールが国鉄から来た。
おいおい、210ルピーも差っ引くのか? 何でだ?
てことは私たちはあの日1人100ルピーも払ってあの貧民列車に乗っていたことになる。ぜんぜん無賃乗車なんかじゃない。
もちろん規定からすれば、ゼネラルのチケットを買うべきなんだろうとは思う、同じ状況の人にはぜひゼネラルのチケットを買い直すことをお勧めする。それと無駄に粘らずさっさとキャンセルしたほうが、返金は多いのかな? これはちょっとわからない。

遠い昔、バングラデシュからコルカタに戻るときに、このくらいの激混み列車に乗ったことがあるが、それ以来の経験だった。
ほとんどクレージーである。山手線とか小田急線の比ではないと思う。日本人じゃない、インド人が本気で自分のためだけに動いているのだ。
列車は1時間近く遅れてムルシダバードに到着した。こういう艱難辛苦列車ばかりが遅れるのである。
毎度繰り返される阿鼻叫喚の大混乱の中、遮二無二出口まで人を押しのけ押しのけ突き進み、ホームに飛び降りる。貧民車両にはステップすらまともにはついていないのだ、異様に低いホームに飛び降りなければならない。後ろから押されたら危険だ。前と後ろと両方に意識を集中して降りた。降りたらすぐ逃げないと、無駄な争いに巻き込まれそうだ。荷物も投げ捨てられてくるし、ほんとに大混乱だ。
降りる人がいようが構わずに全力で突撃してくるのがインド人。鍛え方が違う。生まれた瞬間から生き残るために、すべての筋力を鍛えてきた人たちだ。かなうわけがない。本当に。この人たちと張り合ったら死ぬと思う、割とまじで。

もう二度とこのクラスには乗りたくない。

 

ムルシダバードという町で

列車があまりに暗い雰囲気だったせいか、町も人も暗く見える。寂れた町だ。
でも遺跡があるので、観光を勧めるオートの呼び込みは多い。
遺跡には興味がないので断るが、ずっとついてきてうっとうしい。

宿もえらく汚いのに1100とか言ってくるし。
そこを蹴って別の宿を見に行く。
もう、ほんとにしょうもないボロ宿だが、500だそうだ。500ならあきらめもつく。どうせお湯も出ないし、ベッドは超絶汚いし、ゴキも南京虫もいるんだろう。でも安ければあきらめがつくのだ。
その後入った飯屋ではぼられるし、嫌だなと思う。
南の旅は終わったと痛感した。何もかも、北インドのそれに変わってしまった。
やだなーーーーーー。

なんかもう、そろそろインドいいやと思えて仕方がない。

ムルシダバード

ヤギ、ヤギ、服着たヤギ

ムルシダバード

駅の人混み

ちょっと町を歩く。シャッター街が目に付く。ボルボの豪勢なバスを何度か見た。遺跡ツアーなのだろう。軽井沢のように、人が来ても見るものだけ効率的に見て、帰ってしまう町なのかもしれない。コルカタから日帰りも可能かと思う。

ムルシダバード

バス駅の近く

ムルシダバード

けっこう寒くなってきた

曇っているせいもあるのか、本当に陰鬱に見えるから不思議だ。寒いというのもあるかな。
偵察に行ったバス駅には、いわゆるバスは殆どおらず、大きめのオートやスズキマルチなどがいた。どれも客寄せをしている。まったく英語は通じない。

ムルシダバード

バスが不便になり、乗合が主になるのか東インドは

ムルシダバード

ちょっと離れたところの若い衆は陽気、でも距離が近いとダメ・・・

こんな乗合が客を待っている

ムルシダバード

夕方入った駅前の店

ムルシダバード

南と雰囲気が変わってきている

打ち解けてみれば笑顔を向けてくれる人もいるのだが、基本的に全員しかめっ面で歩いている感じがする。南との大きな違いを感じる。北インドに来てしまったという「やれやれ」感を強く持つ。

 

本日の移動 コルカタまで2AC 1400ルピー タクシー180ルピー ムルシダバードまで 0ルピーm(__)m 本日の宿 駅前安宿 500ルピー 昼ごはん 200ルピー 夜ごはん 110ルピー

 

 

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