2019.12.4~2020.03.11までのおよそ100日間、インド最西端を出発点としてインド一周~白骨街道を経てミャンマーへ、タイへ、ラオスへ、再度タイへという陸路の旅をした。ここからしばらくはこの旅の様子をアップしていこうと思う。別サイトでリアルタイムでアップしていたものを、帰国後にまとめてこちらに移す形であることをご了承されたし。
旅の始まりは成田空港。前日泊で早朝出発、9時35分発のスクート航空でバンコクへ。
チェックイン時にタイ出国のチケット提示を求められた。そうか、タイは帰国航空券を持っていること前提で入国許可をくれるのだったと思い出す。バンコクで往復を買って帰国していた2~30年前は、よくカウンターでお話し合いになった。帰りのチケットで日本を出るのだから、その先のチケットはないわけで。今のようにその先のチケットを簡単に手配することがまだ難しかった時代の話。実際に入国を拒否されたことは一度もないが。
成田は朝のラッシュ時間だったのか、保安検査、出国審査とも長蛇の列で人々も混乱していた。特に出国審査場で、日本人は自動ゲートを通れるのに誘導がないため、人の流れがおかしくなってうんざり。こういうことをきっちり出来るのが日本だと思っていたけれど、だいぶ怪しくなってきたかも。
ノックっぽいスクート。共同運航なのかな
雲海と空
バンコクで5時間ほど待ち時間
9時35分発で、バンコク到着は2時40分。ちょうど7時間のフライトだった。時差2時間。
次のフライトはエアアジアで7時40分発。ほぼ5時間待ち。
入国は空いていてあっさりだった。こんなに速いのは珍しい。
エアアジアのカウンターへ直行し、早いけどチェックイン。それからフードコートを探してミーナーム(麺)。タイに於けるソウルフード、または命綱。インドはこういうものがないのできつい。
バンコク ドンムアン空港
レストラン街
夜遅くアーメダバード空港に降り立つ
赤いパスポートを持ってぼんやり搭乗の列に並んでいると、若い女性に声をかけられた。聞けば大阪の枚方市に住んで半年ちょっとのインドの人で、出身はバローダという街。アーメダバードからそれほど離れてはいないと思う。弟さんの結婚式のための一時帰国だそうで、
ガンバリマショウ!(インド大変だけど頑張ってね、という意味だと思う)
と励まされたのがおもしろかった。
機内では隣に座った中国人と話す。繊維の染料を製造する会社に勤めているそうで、アーメダバードに合弁会社があり、そこが製造拠点とのこと。染色の技術はみんな日本から学んだ(真似した?)そう。気のいい兄さんだった。江蘇省の人だった。
アーメダバードにはたくさん日本人がいるそうだ。彼によると建設系の人らしく、道路や橋を作っているんじゃないかなと言っていた。ODAの関係かもしれない。
さてそうこうするうちにアーメダバードに着いた。時間は10時半。
入国はすんなりだった。指紋はバンコクでもここでも取られる。それも全指という念の入れよう。
ATMなどというものはなく、手数料を1000円近く持っていかれる両替所が1つあるのみ。こりゃ思ったよりド田舎だ。
1万円だけ替えているところに、江蘇省の兄さんが友達と一緒に一旦出た外から慌てて引き返してきた。何事かと思えば両替所にパスポートを忘れたんだって。無事あってよかった。一通り言い訳を聞いてから、握手して別れる。
ガンジーさんがお出迎え
ここグジャラートはガンジーさんの出身地として有名。今の首相もここの人だ。
さて、ここからどうする。
朝まで空港にいてもいいと思っていたが、いられるような空港ではない雰囲気。何より小さすぎる。
ではどうする。
とりあえず駅に行くか。近くにホテルくらいあるだろうから、よし、駅だ。
外に出て適当に交渉することも考えたが、日本から乗り継ぎで来ている上に初めての街とあっては簡単に手を捻られる赤子同然。ここは安全策で空港のプリペイドタクシーを使うことにした。駅まで500ルピー。高いね。
そして、何でこうなるかな?
駅に着いたのが11時過ぎ、半くらいだったか。
とりあえず列車のチケットを確認しようと思った。
あちこち窓口を行ったり来たりでわかったのは、午前2時に出る列車がある。寝台は売り切れ。朝8時にも1本ある。明後日のを買おうとしたら前日にならないと買えないらしく、また駅に行かないとならないようだ。
何だかすごくめんどくさいな。
ともかくホテルを探すことにして、街をさまよってみるが、見つけた宿はフルばかり。もしかすると外国人は泊められないのかもしれないが。HOTELという電光看板を見て行ってみると飯屋だ。そうだ南インドは、ホテルはレストランを指すと昔何かで読んだぞ。
泊まれないじゃん
こりゃ困った
なんかもうわけがわからん、駅に戻ろう。駅に戻ったのは12時半くらいだった。
ホームに犬たくさん
人もたくさん。隅っこではみんな寝ているインドの日常
まだ列車は来ない
寝台は売り切れなので、ジェネラルというチケットを買った。
売り場のおっさんに、ほんとに買うのかと念を押され、買うと答えたらなんとも言えない憐みのこもった、そして頭のおかしい人を見るような目で見つめられた。チケットは85ルピーと異様に安かった。自分が間違ったことをしているような気がしてならなかったが、何せ言葉が殆ど通じないので仕方がないのだ。
さすがに疲れたので続きはまた
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