またまた移動 のんびりした田舎町を出て、大きな街マドゥライへ 迷った末に列車での移動となった
カニャクマリからマドゥライまで列車で移動
もう1泊してもいいのだが、昨日入った宿が今日はフルでほかを探す必要があった。
めんどくさいな・・・。
だったら出てしまうか。
ということで移動することに。
昨日訊いたマドゥライまで1100ルピー、昼の12時半発5時半着予定のエアコンバスに空きがあったらそれで行こうと思い確認すると、満席になったよと。ガーン。夕方出るさらにいいバスを勧められたが、その値段を出すなら列車にした方がいいなと思った。
ガバメントのバスもある。265ルピーで6時間。ということは7時間みなければ。午後2時発のバスが比較的新しいと勧められた。現地着8時。風が曲者、特に日が暮れてから何時間も走るのは避けたいところだ。
ということで、列車のtatkalを見てみると、倍の値段だが席があるようだ。すかさず予約した。
午後5時20分発、10時着。5時間かからないのはありがたい。到着時間が遅いのも、2人いるから何とかなるだろう。
今日は日曜日。特別に観光客または参拝者が多いのか。とにかく数百メートル続いていてびっくり。
ガンジー記念館を見学
宿のチェックアウトが12時半。そこから4時間は時間を潰さねば。
飯屋に入ったが20分くらいしか潰せない。マップを見ると美術館があるらしいので行ってみる。美術館ならトイレもあるだろうし、時間を潰す場所くらいあるだろうと思って。
しかし忘れていた、ここはインドだった。
ここには入り口で靴を預けて入る。特にお金はいらない、請求されるが無視すればよろし。インド人誰も払っていないし、どこにもその旨掲示されていない。言ってみているだけだろう、インドのよくあることだ。
いかにも上流階級といった雰囲気のご家族。この好感度抜群の男性軍。インドは本当に格差社会だ。
因みに。上の2枚の写真、ほぼ同じ場所から同じようにオートで撮っている。上がSONY RX100、下がORYMPUSのマイクロフォーサーズ。案外違うように思うのは気のせいか。
さて駅へ行きますか
4時過ぎに宿へ戻って預けておいた荷物を引き取り、オートで駅へ向かう。ちょっと早いが駅の方がベンチやトイレもあって便利だろうと思った。
駅は思ったよりも大きくて、そしてトイレがない!
人に訊いたらアッパー座席の待合室にあるだけだと。どうぞと言ってもらえたので借りられたが、便座がない!
た・・・立ちションですか・・・。
足の筋肉がぷるぷるします・・・(もう若くはない)
で、ホームはどれだろう。そんなに列車はないはずだが、それにしては人が分散してホームにいる。兵隊に訊いて、1番線とわかり、歩いて行くと、遠くに列車が見える。
しかも私の車両はS2、二等席の次がたしかS10とかで、ということはずーーーーーっと歩いて行かないといけない。はあ、遠い。
父は終生サラリーマンであったが、点訳奉仕者という顔も持っていた。特に触地図に関しては世界でも知られたパイオニアだったと思う。国鉄の駅構内の触地図も依頼されてよく設計していた。目が見えない人のために無償で尽くした人だった。
列車はほぼ定刻に発車した。車内は満員ではないがそこそこの入り。
ちょっと上のベッドで休んでいたら、また例によって定員以上に人が座り、居場所がなくなった。どう見てもあの窓側に座るばあさんが怪しいと思うのだが、これが不思議なことに、検札に来た車掌もスルーするんだよね。ほかの人には身分証を出させて確認しているのに、なぜかチケットがない人はスルー。ほんと不思議だが、もはや何とも思わなくなった。こういう包容力のようなもの、寛容さ、はあってもいいのかも。誰も迷惑を被らない間なら。
あとはその時気付いたけど、女性は身分証ないのかな? ほかにもいたけど出してなかったから。あるいは出さなくてもいいという暗黙の了解があるのかもしれない。
オット氏、下の席で超人気者になってた! 英語も話せないのにどうやって旅しているのか、みんな興味津々だったらしい。
私は・・・、行くとややこしくなるので、中島みゆきを聴いていた。
マドゥライでホテル探し作戦に敗退する
発車するなり25分も遅れてがっかりしたが、だいぶ取り戻し、10分遅れで到着した。
降りるとすぐに出口。日本と違うのは改札がないこと。たまにあることもあるが、ここはなかった。
外に出て、まだまだ賑やかな駅前の通りを歩いて行く。ホテルがあれば片端から訊くが、ほとんどフルである。まじか。
やっと「ある」と言われても、エアコンもなく水シャワーのみなのに1500ルピーとか、「はあああ?」と訊き返したくなる宿ばかり。部屋も小さくて汚かったり。
しばらく探したが見つからない。荷物も重くなってくるし、そろそろどこかで妥協するか。
で、飛び込んだ中級のホテルが3300、予算の倍だが仕方がない。お湯も出るというし、そこそこ部屋も広いのでチェックインする。時刻は11時を20分ほど回ったところだった。
ところがこのホテル、まず部屋が汚い、特に寝具が薄汚れている。そのまま寝る気には到底ならないレベルだ。
昨日の800ルピーの巡礼宿のほうがはるかに清潔感のあるベッドだった。
おまけに例の殺虫剤を撒いてしばらくするとあちこちにゴキさんが・・・。小さいけど嫌いだ。
おまけにおまけに、翌朝お湯も出なかったのだ。指定の時間にコックを捻っているのに、水しか出ない。
3300だよ?
日本円で5300円。日本でならそこそこのクオリティの宿に泊まれる値段だ。私が時々泊まる東京のカプセルをこいつらに見せてやりたいね。3000円台で完璧だから。
いやもういいんだけど。
これがインドなんだよなー。そう思うしかない。これでいいと、この人たちが思っている以上何も変わらないんだ。で、これでいいのなら、これ以上望まないというのなら、そうかーそうなんだねー、と思うしかない。
ちょっと酸味のある蒸しパン風。カリーとかサンバルと呼ぶらしい辛いものを付けて食べる。軽くていい。まさに軽食。
ホテルにはがっかりだが、飯屋で少し癒された。旅人の傷はすぐ治る、しょせんは深くないのである。
本日の移動 カニャクマリからマドゥライまでSLクラス442ルピー(1人) 本日の宿 Hotel Supreem 3300ルピー税込み 朝ごはん 130ルピー 夜ごはん 169ルピー
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