スリカラハスティ滞在 2019.01.01-02

結局チケットが動かなかったので3泊することに
寺院の門前町は小さいながらも賑やかで飯屋も多い
案外滞在しやすい町でよかった

 

スリカラハスティで滞在する

大晦日は思わぬ富裕層新年パーティで過ぎて行った。
この国の格差を思い知る一夜でもあった。
雇われの司会進行役、カメラマン、音響担当はまだいいとして、料理人や掃除人は明らかにカースト違いだ。
この人たちとパーティーに参加している人たちには、まったく接点がない。
接しているのに、いないのと同じだ。
この2つの階層は決して交差することなく、一生を別々の世界で暮らすのだろう。
上の階層が落ちることはなく、下の階層が上がることはもっとない、決してない。
下剋上のない世界なのだ。生まれたそこが、一生を送るべき場所なのだ。

インドに来るたびに思うのだが、格差とはこういうものであり、貧困とはこういうものだ、と。
日本で報道されるそれは、格差なのか貧困なのか。
日本のそれには、何とかなる余地があるように思えてならない。

新年の菓子

ホテルでもらった新年のお祝いのお菓子

さて元日の夕食である。近くの小さな食堂に行った。

オット氏は昨日のパーティー会場で、女の子たちに「辛くしないでください」とこの地の言葉で書いてもらい、そのメモを大事にカバンに入れていた。いざ食堂に行き、フライドライスを注文。その際にメモを見せ、「わかった? わかった?」としつこく確認。相手も「わかったわかった」と言っていたのに、なぜか出てきたのは

ミールス

元旦の夕飯はこれ

ミールスじゃないか!!!

いや~、ミールスは作り置きのカレーが出てくるのだから、「辛くしないで」とかありえないのに、なんでこうなるかな。インドって。

ミールス

ついに手で食べ始めるわたくし

私が食べていたのはパロタという揚げパンのようなもので、それをちぎって食べているところにご飯をもらい、えーとそうすると、ここからスプーンに切り替えるのもおかしくないか? と思って手で食べてみた。案外平気だった。そりゃ下手くそだが。

何となく、インドを旅行していて手でターリーを食べるやつが嫌いだった。
何となく、という以外に言いようがないのだが、ちょっと虫唾が走る感じがした。
ターリーだって現地の人と同じように手で食べるかっこいいオレ、的な何かが鼻についた。
今は・・・・・・。
たぶん正直どうでもよい。
年を取って丸くなったのか鈍感になったのか、それもどうでもいいや。

明けて2日、町をちょっと歩いてみる

元日は概ね静かに過ごした。咳が止まらない、空咳になってきた感じがある。一応薬は効いている模様。
薬を調べてみると、主成分はパラセタモールだった。タイでお馴染みの薬、万能薬みたいで気軽に買えるものの1つだ。それに鎮咳去痰の成分が少し配合されているらしい。1日2度と指示されたが、たぶん3度飲んでも問題ないだろう。それぞれの含有量等から考えてまったく許容範囲内だ。

1月2日、今日は夜遅くの列車に乗る予定。まる1日の時間がある。ホテルもちょっと割り引いてもらって、夜までいられるようにした。
もう荷物を預けて時間を潰すとか、出来ないわー。

インド親子

宿を出たところで「うちの子たちと撮ってよ」と

裏路地

表通りはけたたましいが、裏路地は割と静か

スリカラハスティの街並み

スリカラハスティの街並み

インドバイク

秘儀、5人乗り!

スリカラハスティ

小高い丘がある、どうやら聖地らしいが・・・

インドポスト

ポスト、現役!

スリカラハスティ

メインの寺院以外にもたくさん寺がある

インド服や

ハリウッドファッション!

スリカラハスティ、街歩きはおもしろい

基本的に、99.9999%インド・アーリア系の中にモンゴリアンが紛れ込む、びっくりするほどのアウェー感である。全員が私たちを見る、じっと見る、振り返って見る、全員に見られる、これが毎日続く。もう少し外人が行く町を廻っていれば多少は違うと思う。レーなどはここまでアウェーではない。

それも慣れてしまえば慣れたなら・・・。いや慣れないなー。さすがに住まない限り慣れることはないと思う。

そういうアウェー感もすごいのだが、南インドは割と明るくて、こっちが先に笑えば向こうも笑う確率が高いと思う。
そして、なぜかセルフィーを撮りたがる人続出、というのも面白いところだ。
道を歩いていても急に「セルフィー撮ってもいい?」と人が来る。

芸能人になった気分じゃないか。

因みにこの町で初めて見た10ルピーショップ、100ルピーショップ。どちらも面白い。

交差点に差し掛かった。車がいなくなるのを待っているとそこにいたお巡りさんが、「おいおいそこの人、あれを撮りなさい、あれを撮るべきだ、今車を止めてやるからな、ついてきなさい」と言うや、笛を吹きながら交通整理を始め、三差路の交通を止め、写真を撮れと言う。

スリカラハスティ

言われるままに交差点で撮ったのだが、はて、これは何なのだろう?

きっと聖地なのだろう、後で路地を入ってみると、上り路になっていた。今は勘弁してください・・・。

インド店員

その様子を見ていた店の人が撮って!

俺も俺もって言われたんだけど後ろの人にピンが・・・ゴメン

インド老人

さらにお客さんが、儂も撮ってくれ!

歩いているだけでいろいろとみなさんが構ってくれる、スリカラハスティなのである。

寺院へは結局行かず

どうやらまたもや靴を脱がなければ入れないらしく、しかも靴を預ける先が通りの反対にあるただのテント張りの怪しい場所だ。わざわざ入らなくてもいいな、という気になるには十分な状況だ。

インドバス

どこ発か、ここ行き直通バスが走ってきた

インドオート

駅と街を結ぶ乗合オート、1人10ルピーだがもう乗れないようだ

スリカラハスティ

これがメインの寺院、塔は新しいのかもしれない

チケットがうまくチェンジできたら、もう少し早く出ることになったであろうスリカラハスティ。思いのほか滞在しやすく、よい町であった。
宿も1本裏路地に入るだけで静かで、しかもそんなに高くない。到着してすぐはどうしても表通りで決めることになると思うが、落ち着いたら裏路地を歩くとよい宿はたくさんありそうだった。

ただし食べ物は、聖地なのでベジがほとんど。私はノンベジの店を見つけられなかった。

本日の移動 なし
本日の宿 BMC RESIDENCY 1000 ルピー+半泊700ルピー
朝ごはん 110ルピー 夜ごはん140ルピー
朝ごはん 140ルピー ジュース60ルピー 夜ごはん105ルピー

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