また移動だ こんな街に用はない 最南端カニャクマリまでバスで行く
トリバンドラムは南京虫と出やしないお湯にがっかりも通り越してもうどうにでもしろという印象しかない街になった。
まあ旅とはそういうものである。
よい宿、よい飯屋、よい人に出会えばよい街になる。
ほかの誰かのレビューなぞ何の役にも立たない。
自分がどうであったか。
それが全てだ。だから旅は面白いのだと思う。
そんなわけで一日で出ることにしたトリバンドラム
次に向かうのはカニャクマリ。インド最南端、コモリン岬のある場所だ。ここでインド洋とアラビア海と、あれあと一つは何だ? とにかく3つの海が出会うのだそうな。
遠い昔、初めてインドに来た時に、ネパールのカトマンズでボロボロのインドのガイドブックを買って向かった。ほかに読むものもなく、もちろんネットもスマホもなかった時代だ、隅から隅まで読んだ。その時にカニャクマリの名を覚え、いつか行くのだろうと思いながら「あれから30年」である。正確には32年だが。
バスターミナルに行くとちょうど出るところのバスに案内された。外から見ると寝台バスにも見え、躊躇したがオット氏が「エアコンバスに乗りたいです」と言うので乗ることに。
これでナガルコイルという街まで行く。2時間ほどで着いた。到着すると車掌が「あっちあっち」と指差す方へ。駅の人にも訊きながら「あっち」へ。最後はバスの運転手が手招きしてくれて、カニャクマリ行きのバスに無事乗車。
トリバンドラムからナガルコイル経由カニャクマリ
カニャクマリ、巡礼の町
宿を予約しようとしたが、高い宿しか見つからない。観光地でホテルはたくさんあるだろうし、昼間着くので探せばいいやと考え、飛び込みで宿を探すことにしていた。終点のバススタンドまで行ってしまうと町のメイン部分からは離れる。少し手前のにぎやかな辺りで降りたいなと、グーグルマップで一生懸命見ていると、運転手が「心配するな、町で降ろすから!」と言ってくれて、一番中心にあたるところで降ろしてくれた。
その少し手前で大きなバスが道をふさいでおり、運転手がクラクションを鳴らしまくって路肩に寄せさせたのだが、抜いていく時に見たら日本からのツアーのようだった。ここもツアーで来るような観光地だったんだな。
飛び込みで宿を当たる。さすがにフルと言われることが多い。600と言われた宿は部屋も狭く窓もなくてやめる。
さらに探し回って、800の宿を見つけた。部屋は窓があって明るく、ベッドも清潔そうだ。シャワーは水のみだが、わかっていればそれでいいのだよ。
町を歩いてもベジのレストランばかり。聖地だからか?
フライドライスの中で一番高いのを頼んだら、何か肉かせめて卵でも入っているのでは、とオット氏が頼んだフライドライス。見た目豪華で、完全にベジ。
これが大変有名な名所でございます。
私の持ってきたサングラスは75ルピーだけどな!(笑)
コモリン岬は風がものすごく強く、うっかりすると吹き飛ばされる。子供なんて実際に飛ばされるので親が手をつないでいるくらいだ。
砂粒がバチバチ飛んでくるくらいの風。
疲れる・・・。
さっさと退散。
カニャクマリは一大聖地なので、とにかく人は多い。
殺伐感はない。
食べものも、ベジが殆どということを除けば美味しい。
悪くはないが、さりとて特にすることもない。
明日出ようかな。
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