ビカネールは一泊しただけで、翌朝にはマンダワへ向かった。
最初の行き先はファテープルという町。
昨日は一人190と聞いていたのに、チケットを買うと二人で290。おかしいなと思っていると、「女性割引があるから」とのこと。なるほど。
バスは定刻9時15分に発車。
4時間ちょっとでファテープルに到着。とはいえ交差点のようなところで下ろされ、バスはシーカル、ジャイプールへと走り去って行った。
マンダワ行きのバスを訊いていると、オートが来て乗り場まで行くとのこと。連れて行ってもらったのはこれまた道ばたのような場所。
マンダワ行きのバスは10分ほど待っただけで出発。料金は一人19Rsとこれまた格安。道もよく、快調に飛ばして30分ほどで到着。またしても道ばたで下ろされる。マンダワの町の中ではなく、ジュンジュヌ方向への交差点だった。マンダワ警察の近く。
そこから町の中まで、オートもないし、仕方なく歩く。ごちゃごちゃした細い通りを歩いて行く。商店街のようでもある。歩いて宿を探し、2000のところに決める。
「フランス人?」
「んなわけないでしょ!」
この町では歩いていると「ネパール人?」とか訊いてくる。明らかに違うのにわざとそういうことを言うのは何なのだろう。話のきっかけだけなのか・・・。
宿はハベリっぽさが売りのところだったが、室内の極彩色の絵が、下手くそな春画でうんざりした。ほかにないので仕方ないが。何だろうこのセンス・・・。
マンダワのあるシェカワティ地方は、壁画の描かれたハベリが有名な場所。何でも遠い昔にこの地は交通の要衝で、たいそうな商人たちがいたのだと。その豪商たちが競い合ってすごい建物を建て、すごい絵を描かせたと、そして豪商たちは商いのルートが変わったせいでよそに移り、建物だけが残されて朽ちていっているのです、ということらしい。
好きな人が見たらたまらないんだと思うけど、申し訳ない私には審美眼というものがなく、美術への造詣はゼロレベル。しばらく歩いて見て回ったら、それだけでもう十分になってしまった。
そういうもののほうがおもしろい。
もちろん撮影したのはここじゃないけどね。
一体何かと言えば、アマプラのドラマ「ダハード」が、ここマンダワを舞台にしていたのです。主人公はここに勤める女性警官、相棒が署長、二人で連続殺人犯を追い詰めていく話。ドラマの中にジュンジュヌとかシーカルとか、実際の地名もたくさん出てきていたので、行ってみたいなと、ただそれだけ・笑
マンダワも食べる場所がほとんどなく、宿でフライドライスを頼んだら、インド史上最も小さい皿に盛られて貧相なやつが出てきた、インドでフライドライスや焼きそばを頼むと2人分かそれ以上くるのが常識だと思っていたので驚いた。観光地なのでそうなんだろうなあ。宿代も高いし、連泊はなし。
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