ストックカンリ[個人手配]登山の費用・装備まとめ

インド北部のラダック地方に聳えるストックカンリ峰。正確にはストック・カン・リのはずですが、縮めて書いています。
標高6153m、ただし諸説あり。
いずれにしても6000m峰としては世界で最も簡単に登れる山の一つであることに変わりはありません。
とはいえ、登頂率は3割前後です。その殆どは高所順応の不足。また、滑落事故も起きているそうですから、誰でも簡単に登れる山、ではもちろんありません。ともかく6000なのですから。

ベースキャンプ近くの丘から見るストックカンリ峰

この山に登るには、
・日本からのツアーに参加する
・現地の代理店で個人で手配する
の2つの方法があります。もちろんどこにも依頼せずに単独で行くことも可能です。よほどの山ヤさんでない限りお勧めはしませんが・・・。
日本からのツアーの場合、登山費用は60万前後のところが多いようです。ビザ代や出発空港までの移動費なども別途必要になります。かなり高額ですが、日程がほぼ保証されるため、現役で会社勤めをしている場合は最も安心できる形になるでしょう。また、日本語が通じ、参加者も日本人でしょうから、言葉の不安はないと思います。
現地発のツアーを手配する場合でも、日本人が関わっている代理店が複数あるようですから、こちらに依頼すれば日本発よりは格段に割安にできると思います。ただし現地(レー)までは自力で行き、自力で帰国する必要があり、この部分の日程に現地で変動が生じた場合には、自力で対処できるだけのスキルが必要です。

現地発のツアーは、日本人が関わらない代理店を使うことも可能です。この場合はさらに値段が安くなります。言葉の不安がなければ、あるいは、言葉はできなくても何とかなるさと思える人(私がそうです)であれば、これも選択肢に入ってきます。もちろん、打ち合わせや出発日の調整などで数日を要しますので、日数に余裕のある人向け。でもこれも、事前にメールなどで依頼ができれば、最短日数で行くこともできるかも・・・。

登山の実際

DAY1  レーからストック村へタクシーで移動、トレック開始、モンカルモ泊
DAY2  モンカルモからベースキャンプへトレック 高所順応のミニハイクなど
DAY3  高所順応のミニハイク、アイゼン講習など、午後は休息、深夜登山出発
DAY4 早朝に登頂し昼前にベースに戻る 休息
DAY5 ベースから一気にストック村までトレック、タクシーでレーへ戻る

最も一般的な行程です。
ベースに到着した日の深夜に登山することも可能。登頂後にそのまま下山にかかることも可能。その場合、最短で3日ということも考えられなくはないです。あまり現実的ではない気がしますが、不可能ではありません。
ベースキャンプでほぼ5000ありますので、高所順応に時間をかけることは必要だと思います。ただ、5000で停滞(宿泊)するリスクは当然ありますので、そのへんは現地で経験豊富なガイドにおまかせするのがよいかと。

ガイドの良し悪しは実に重要。経験豊富なガイドさんに当たれば登頂の可能性が高まるし、安全性も格段に上がる

今年は雪が非常に少ないと、初日に出会った高所順応中の日本人に聞きました。「雪が少ないから行けちゃうかもしれませんね!」と言われて別れましたが、行けちゃいました。
我々が登れた理由の1つには、この、「たまたま雪がほとんどなかった」ということが挙げられます。もし例年通り、あの長大な斜面がすべて雪に覆われていたとしたら、かなり難しかったかと思います。その状況になかったからなんとも言えませんが、そもそも体力がある方ではない、日本で山歩きをしていても抜かされてばかりの私たちが、登れたかなー? かなり疑問です。雪がなくて、本当に幸運だったと思います。
それからこれは既に何度も書いていますが、我々はレーに入ってからアタックまで20日以上かけています。その間にザンスカール・トレッキングもしています。山に慣れ、高度に十分慣れてからの出発でした。
高所順応ができており、雪がなかった。
この2つの条件があってこその、登頂だったと思います。

実際いくらかかったか

我々はいわゆる中高年(67歳+53歳)、若い人よりも危険が大きいと考えていました。登山の途中でどちらかが登頂を断念して下山する可能性も大いにあると考えました。その時に、どちらも単独行動にならないように、山頂まで行けるアシスタントガイドをお願いしました。1人に対して1人のガイドという贅沢な布陣にしたのです。我々はヒマラヤ・トレッキングの経験は豊富だけれども、6000だのアンザイレンだのピッケルだの、という世界にはずぶの素人だからです。未知の世界に行くのだから、可能な限り安全にはお金を使おうと思いました。
結果的には、二人一緒に動くことができたため、何の問題もなく登頂できました。

2人で52000ルピー、これが代理店に支払った総額です。日本円で9万円ちょっと。
最初に提示された値段で、交渉はしていません。すれば下がった可能性もありますが、登山という特殊なことをする前に値切ったりしてツキを落としたくなかったので。もちろん何軒か値段を聞いた上で、いちばん信頼できそうでなおかつ納得のいく値段を提示してくれたところに決めました。
因みにこれは一般的な4泊5日の値段。
3泊4日なら46000ルピーでした。

ガイド1人、アシスタントガイド(ポーター)1人
馬はなし
モンカルモ、ベースキャンプでの宿泊と食事すべて込み
登山装備貸し出し含む(アイゼン、ハーネス、ザイル、ピッケル、酸素ボンベ)
レーからストック村への往復のタクシー代含む

ダウンジャケットなどをレンタルする場合は別途料金発生、ガイドがついてきてくれるので妥当な値段で借りられると思います。我々は借りなかったので詳細は不明。
現地で大体のものは借りられます。借りられないのは靴くらいかな? サイズの不安もあるので、靴だけは自前のものがいいと思います。レンタルは代理店が持っているものであれば料金は込み(無料)で借りられました。逆に「レンタル店」は私は見つけられませんでした。

ポーターは酸素ボンベなども持つので、我々の荷物は5~6キロに抑えるよう言われました。実際にはそこまではなかったと思います。衣類と水くらいなので・・・。

レーの代理店が募集している混成部隊に参加した場合の値段は、さらに安くなります。参加するトレッカーの人数とガイドの人数など、確認すべきことが多いかと思いますが・・・。
たとえば5人に対してガイド・サブガイド1人ずつだった場合、肝心のところで5人がバラバラになったりすると、ついてくれるガイドがいなくなってしまう状況も考えられます。実際、ガイドなしで撤退している人たちも見ました。できれば避けたい状況です。
値段については調べなかったのでわかりませんが、2万以下でもあると思います。

宿泊について

宿泊はモンカルモとベースキャンプの2ヶ所です。モンカルモ1泊、ベース3泊。ティーテント内部(ベースキャンプ)

宿泊用の2人用テントは常設されており、寝袋もセットされています。ですから寝袋は持参しなくても大丈夫。気になる人はインナーシュラフがあればよいかと思います。天候によってぐっと冷え込むと寒いかもしれません。我々もモンカルモはテントに不備があって寒かった。ごくごく薄いシュラフを持参するのはありかな。

食事、食事の時に出される紅茶(出ない時もあった)、熱湯
上記は無料です。
水源は氷河の水ですから、熱湯は白濁しています。濾過もされていません。また当然ながら100度に達することなく沸点になりますから、気になるならミネラルウォーターを。我々も大事を取りました。
ミネラルウォーター、ジュースなどは自分で購入します。ミネラルウォーターが100ルピー、コーラ類が70ルピーでした。
因みにベースキャンプの宿泊料は1500ルピーと掲示してありました。ふらっと行っても泊まれるかどうかはわかりません(状況によるでしょう)。
ベースキャンプの食事はすごくよかったです。種類も豊富、味も美味しかった。インド人客が多いのですが辛くて食べられないということもまったくなく(むしろ薄味でみんな塩を振りまくってました)。

このテント内にプラブーツが山積みになっていましたので、どうしても必要であれば借りることはできると思います。アイゼンは見当たりませんでした。ガイドさんたちはプラブーツのみで登山していました。

装備について

登頂時に着ていたものは
登山用の化繊の下着+フリースパーカー(薄地)+ライトダウンジャケット+レインウェア
登山用化繊タイツ+登山用ズボン+オーバーズボン(ナイロン?)
でした。
ぜんぜん高所登山っぽくありません。ここに行く前にザンスカールをトレッキングしたのですが、その時の感じから、6000とはいえ登りでは体を使っている分そんなに寒くはないのでは? むしろ着すぎているとオーバーヒートするかも・・・。と考えて、こんな感じにしてみました。

結果、寒かったです!

薄手ではない普通の嵩のダウンジャケットが必要でした。上記のコーディネートでは、ダウンジャケットを薄手から厚手に変えるべきです。
下半身はどうかな・・・。オーバーズボンをはくなら、登山用ズボン(3シーズン)ではなくフリースの中厚手のパンツまたはウールのズボンがよかったかも。ダウンパンツまでは必要ないと感じましたが、このへんは個人差もあるし当日の天候にも大きく左右されます、個人的見解なので参考程度に。
因みにオーバーズボンは防風用のもので、ペラペラです。

手袋は、のびるタイプの軍手みたいな化繊の手袋+防寒テムレス(ウールの手袋を予備に)
夫は代理店で借りたかなりぶ厚い防寒手袋
防寒テムレスで大丈夫でしたが、もうちょっとよいもののほうが無難です。スキー手袋なんかでも大丈夫かもしれません。もちろん登山用の冬用手袋であれば完璧です。

靴下はウールの登山用。まさか軽登山靴で登ることになるとは思わなかったので、靴はいつも日本でも使っているもの、靴下が1枚しかはけずに寒かったです。
軽登山靴で登る可能性もあると考えて、2枚はける大きめサイズがいいかも。

帽子は厚手のウールで裏地にフリースがついていたりしたらオーケーだと思います。私はフリース1枚のもので、やっぱり寒かったです。フリースとダウンのフード部分をかぶっていました。それはそれでありだと思います。

装備的には、

思ったよりも寒いぞ

を念頭に揃えるといいと思います。ベースキャンプで想像するよりも寒いです。1枚多くして行くとよいかと。

いわゆる雪山用の靴を日本から持参しました。代理店の人に見せると、「7000に登るつもり?」と爆笑されました。だってこれじゃないとアイゼン着けられないし、なんて言ってると、「はぁ? アイゼンはどんな靴にだって着くじゃない」とまた笑われました。
私も軽登山靴にセミワンタッチのアイゼン着けた経験はありますが、万が一外れたら、と考えるとやっぱり不安です。
代理店の人が見せてくれたアイゼンは、紐でぐるぐる縛り付けるタイプのもの。確かにこれなら、どんな靴にでも着けられるでしょう。因みに6本爪などではなく、立派な12本爪でした。

 前爪もある12本爪アイゼン

代理店の社長は、当然ながら今年のストックカンリには積雪がほとんどなく、この数日間に降雪してもおらず、数箇所の雪渓(アイスバーン)があるのみ、ということを知った上での対応です。雪が多いなら、軽登山靴では役不足かもしれません。特に防水性がない靴はアウトだと思います。
実際、我々が登頂した翌日の夜から天候が悪化し、ベースで雨、上部では雪になったと聞いています。積雪がある中を防水性のない靴で行くのは危険だと思います。日本でだってしないことです。ましてや相手は6000です。

氷河から先はずっとアイゼンを着用しなければならず、氷への蹴り込みが延々と続くなら、雪山用の靴+アイゼン、がよいのかもしれません。足の凍傷を避けなければならないですし。
そこまでじゃないなら、重い靴を履くことによる疲労を考えて、軽い靴+アイゼンという選択肢も出てくると思います。今回私たちが行った時のような状況なら、正直チェーンアイゼンでも十分、氷河と雪渓のみならそれで大丈夫だと思いました。
そもそも雪がないなら、軽登山靴一択になります。

ストック

これはもう、絶対に必要です。登りはともかく、下りの時に荷重を分散できるメリットは非常に大きいです。ダブルストック、信頼できる強度のものを。
岩場なんかでは邪魔なんですけどね・・・。
因みに我々はピッケルを代理店から持たされて行きましたが、一度も使いませんでした。ガイドも使っていませんでした。

サポーター
こんなような膝のサポーター
いつも山歩きをすると下山の時に膝がガクガクになってしまう私です。今回初めてこのようなサポーターを2つ購入し、急な下りの時に装着してみました。登りの時はこれがあると歩きづらいです。
結果ですが、持って行って大正解でした。特に1100mの長い長い下山の際は、これがなかったらかなりきつかったと思います。膝が壊れたかもしれません(軟弱なので)。

ティッシュとテーピングテープ
同じく、下山の時には足の親指が靴に当たり、必ず内出血してしばらく後に爪が剥がれることを繰り返してきた私の山人生。少し前に「一度ちゃんと考えてみよう」と思い立ち、つまるところ、爪の先端部の一点に集中して荷重がかかることが悪いんだろうと結論付け、荷重を分散することを思いつきました。
ティッシュを適当にちぎって畳んで爪の上に乗せ、テープで止める。
くぼんでいるところを埋める感じです。
ただそれだけです。
ただそれだけで、今回私の親指の爪は死にませんでした。
爪が少し反っていて、先端部分が当たっているという方は、ぜひぜひお試しを。

我々が頼んだ代理店

代理店はレーの町中にたくさんあるので、どんどん飛び込んで話を聞き、値段を聞けばよいと思います。その中で、嫌な感じのところ、えらく高いところ、をどんどんハネて行き、最終的によさそうなところに決めればいいだけです。

我々が頼んだのは、adventure ibex  という会社です。日本人経営で有名な会社の真ん前にありました。何軒も飛び込みで聞いていて、実はこの時も、「この隣の会社」に話を聞こうと出かけたのですが、開店しておらず、待っている間に隣でも聞いてみようかと入ったのがそこだったと。
言っていることが非常にまともだった、あと、値段がそこそこだった、そして、何となく馬が合った、という理由で、ここに決めました。
我々のガイドはサントッシュさんという人です。某日本の会社のツアーにも参加したことがあり、日本人の習性みたいなものも多少知っています。よいガイドさんでしたよ。

シーズン中はガイドも馬も逼迫します。事前に相談、予約しておけば、よいガイドと、そのガイドと相性の良いアシスタントガイドに、セットで来てもらうことができます。日数に余裕がないならば、メール等で問い合わせてみるとよいと思います。ネットで調べれば、レーの代理店はいくらでも出てくるので(よい時代になったもんです)。
自分たちもザンスカールの前に話を決めて予約しておけばよかったと、さんざん反省しました(理由は後述)

 非常にまともな社長さんと
若く、環境問題などにも熱心に取り組んでいる(清掃登山など)、ラダックの未来をちゃんと考えている人でした。登頂証明書をもらったときの写真です。

有名な会社の真ん前で、自転車がたくさん並んでいる広場に面した建物の、右端でした

そういえば、下山の翌日にサントッシュにばったり会ってびっくり。なんと、馬が足りなくて、カン・ヤツェへのエクスペディションは中止になったのだそうでした。そんなこともある、人も馬も足りない、ラダックのハイシーズンなのでした。

 

ポーターのストライキ

「山頂には行かない」とかごねた話は既に書きました。
肝心の登山の時、ポーターは途中から遅れて消えました。ポーターがハーネスを持っていたので、我々はハーネスなしでのアンザイレンを余儀なくされました。酸素ボンベも肝心な時になかったので使えなかった(使ったかどうかはガイドの判断ですが、めちゃくちゃしんどかった時に、どうせ持ってきていてまた持ち帰るならちょっと吸おうよ、って流れにはなったかもしれないと思います)。
そして我々が登頂。
するとほんの3分後に、ポーターもしれーっと現れました。ちゃっかり写真にも収まってます。
夫によると、ポーターは出発してから何度も吐いており、前夜酒を飲んだに違いない、と。それはまぁいいとして(よくはないけど)、姿が完全に消えていたのに3分後に登頂してくるとか、絶対にわざとだなと思ったわけです。わざと我々から見えないところを登っていた。実はすぐ近くにいたのに、決して我々に追いつかなかった、のだと。
下山の時は一緒でした(役には立たないけど)。氷河まで下りた時、ガイドが「デポったアイゼン持ってきて」と指示し、我々は氷河のかなり上流の渡るポイントで待っていました。でも来ない。しばらくして、別のガイド(?)が、「おーい、お前らのポーターが氷河渡ってるぞ」と教えてくれました。すこし下ってみると、確かにポーターが、もう氷河の真ん中よりも向こうにいるではないですか。
アイゼンがない!
氷河渡るのにアイゼンがない!
もう、驚くような状況です。当然ガイドは激怒して、ポーターに戻ってくるよう怒鳴りましたが、聞く耳持たず、何やかんや言いながらさっさと行ってしまいました。

結局、我々はアイゼンなしで氷河を渡りました。
アイゼンなしで渡っている登山者を夜中に見てはいたし、ガイドもポーターもアイゼンは着けていなかったので、なんとかなるとは思いましたが、それでもやっぱり怖かった。特にクレバスを跳ぶのが最高に怖かったです。 ポーターへの怒りが沸点に達しました。
ポーターはもうまったくどこにも見えず、とっととベースに戻ってしまっていました。我々がベースに着いてから、当然ガイドとポーターはずっと口喧嘩していましたが、どうにもならなかったようで(よくわかりません)。
最終日、またしれーっとついてきて、一緒にレーに帰りました。

ガイドさんには登頂して下りてきて、その日のディナーの後で、ボーナスを渡してありました。ポーターにも出してあげるつもりでした、登山に入る前までは。でも、あまりにも無責任なやり方に頭に来て、ポーターにはボーナスなし、と決めました。
代理店に戻った時に、この件について社長に話しました。社長はその場でポーターに問い詰め、ポーターは言い返し(口数は異常に多い人でした)、謝る気配もありません。
社長によれば、そのポーターは初めて使ったのだとか。すぐ近くの代理店を経営している人の兄弟だとかで、今回はストックカンリに登頂する約束で、「自分にとっても登頂すれば今後の仕事が取りやすく、ぜひやりたい」と売り込んできたそうです。残念ながら、ダメ人間でした。

本来なら、ガイドが自分のよく知っている人をアシスタントとして連れてくることが多く、それが最もよいのだと聞きました。そりゃそうです。気心が知れた同士がいいに決まっています。今回はたまたまそういうちょうどいい人が出払っており、代理店もいつも使っているアシスタントが全員出払っており、急ごしらえの二人組が来たわけです。コミュニケーションがうまく取れていないのは途中でわかりましたが、そこまでアホなポーターだったとは。

こんなこともあるので、早めに日程を決めておけば、よい人材を確保できるのではないかと思います。

 

最後に

我々が登頂したのは8月6日の午前6時10分でした。
それから1ヶ月ほど経った頃に、ストックカンリのベースキャンプで、日本からのツアー隊に参加していた方が亡くなられる事故が起きました。
同じ年に、同じ山に登ろうとして、あの道を歩いた方が亡くなられた。とても他人事ではありません。その人も、あの長い道々、あちこちで、ストックカンリを見上げながら、登れそうだとか登れそうもないとか、思っただろうなと想像します。

高所順応は個人差があり、本人にも状態が把握しづらいものだと思います。誰にでも起きうる事故なのだと思います。
心からご冥福をお祈りします。

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