2019年5月、久々の中国へ旅立った。
中国そのものを目的とした旅は2011年以来だから8年ぶりになる。
上海は私にとって初めて一人で旅に出た時の、最初の到着地である。1988年、季節は同じ5月だった。上海は、あの日の上海とは別の街になった。中国の変化はすさまじく速く、そして大きい。
今回は寧波IN。チケットが安かったので思い立った旅だ。春秋ジャパンの寧波就航キャンペーンを利用した。往復で1人2万と2千円ほど。これは帰路に荷物を10キロつけた値段。何もつけなければ4~5千円安いはず。
寧波から上海へはバスを使った。115元で3時間ちょっと。思ったよりも時間がかかったが、無事に上海南駅バスターミナルに到着。そこからは地下鉄で老西門のホテルに直行。
老西門付近のなんでもない街の風景
街路表示は親切でわかりやすい(もちろん日本人だからだけど)
上海老街
ケンタッキーもこんな建物に
友人が「古い町並みにケンタもマックも合わせているんだね」と感想を送ってくれたのだけど、そうではない。
上海老街は、それまであった町をぶちこわし、新たに作った「古っぽい街を再現した観光名所」だ。スクラップアンドビルドの典型。
ぶっ壊す!
左は再開発を待つぶち壊し終わった巨大な空間。ここに東台路という骨董街があり、実はここが私の土布供給源だったのだが、すっかりなくなってしまい、困った困った。
東台路自体はまだ一部残っていた
これも東台路
いわゆる上海の昔ながらの(うーん2000年以降の)町並みって感じがする。話題のレンタルサイクル?がたくさん停められている。ここもいずれは壊されて再開発されるのだろうか。写真奥の大通りから向こうがかつての骨董街で、今は空き地になっている。
ホテルのレストラン
朝食がバイキングスタイルだったのだが、こんな注意書きが各テーブルに。よーするに「食えないくらいに取ってくるんじゃねぇよ!」ということだ。街のいたるところにも「文明なんたら」「文明市民」とかの標語が嫌というほど踊っていて、とにかく今中国は、国民を「文明的」にすることに躍起であるということがよくわかった。よいことだ。
上海老街や、老西門界隈を、土布を探して歩き回った。1日1万6千歩とか歩いた。
しかし土布は見つからない。
上海の市内ではもう見つけることが難しいのかもしれない。
(つづく)
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