2025年4月に中国雲南省~ベトナムハザン省~中国広西壮族自治区を回る旅をしました。
今回は広西自治区の靖西から鉄道で南寧へ移動し、帰国までです。
南寧までは鉄道で
靖西に鉄道の駅があると気がついたのは、宿で百度の地図を見た時だったと思う。バスしかないと思っていたので意外だった。こんなところに鉄道が来ているとは……。
早速調べてみると、南寧まで直通で行けそう。辺境の終着駅だから切符も当日買えると踏んだ。
もう一つ、この町で確認したことがある。
滴滴(配車サービス)が使えるのか? → 使えそう!
この滴滴は中国の電話番号がないと登録できないと何かで見ていて、チャレンジもしていなかった。だから外国人である自分にこれは使えないと思い込んでいたのだが、スマホ決済アプリに「滴滴」という項目があることにこの辺りで初めて気がついた。タップして進んでみると、いけそうな気がする。今までの苦労は……(笑)。
翌朝、試しに駅まで車を呼んでみた。
すんなり車が見つかり、すぐに来てくれた。
駅までは意外に距離があったと思う。自分がいた場所にもよるが(バス駅の近くから)。ほとんど人気のないところを走ってやがて大きな建物が見えてきたらそれが駅だった。
支払いもアプリ上で終わっており、降りるだけ。すごい便利。他の国ではGrabなど使ったことがあるが、中国は初めてだったのでその便利さにびっくりだ。

靖西駅

閑散とした駅前広場
ぽこぽこ山が相変わらずここからも見える。なぜこんな地形なのか不思議だ。

切符を買いに行く
有人の窓口で今日の南寧行きを買う。女性の駅員さんが一生懸命説明してくれる。
窓口では硬座しか買えないが、希望するなら乗ってから臥輔にすることもできる、とのこと。このシステムは昔もあった。途中駅から乗る場合は特に硬座しか買えず、ともかく乗り込んで、列車内で「車長」さんを探してその人に「寝台があったら買いたい」と伝えると、空いた時点で移ることができた。今もそのシステムなんだな。
「わかりました」と答えると、無線で誰かと話し始める。「外国人が」「硬臥」「次の列車に乗る」などの単語が漏れ聞こえる。
そして無事発券された。

改札が開いて乗車開始
並んでいるぞ中国人民が!

階段を上ってホームに出た
駅員さんが待ち構えており、「硬臥に乗りますか?」と訊かれたので「はい」と答えたら、切符とは別の車両に行くよう指示された。乗り込むところには必ず駅員がいて切符を確認する。私の切符は硬座だから「ここじゃないよ」と当然言われる。「いやあの服務員さんがこの車両に行けと」「あぁ、換座(と私には聞こえた)ね?」「はい」ということで寝台車に乗り込んだ。

ホームからもぽこぽこ山

寝台車に乗る人は少ない

硬座の切符
発車してしばらくすると車掌さんが来て、寝台の差額を払った。たしか100元だったかな? メモってなくて。
3時間半ほどだから寝台でなくていいのだが、硬座は辛いかなと。駅員さんにも勧められたし。寝台はガラガラでのんびりできた。この路線は南寧から国境近くの靖西まで。途中田東の辺りで百色から来る路線に合流する。田東、平果辺りは多少乗り降りもあるが、支線らしいのんびりした雰囲気がとてもよかった。

南寧到着

靖西から深圳までの直通もあるのかな
南寧ぶらぶら
最後の滞在地南寧では2泊。ベトナムを端折った分ここで余裕ができた。

なんでもない飯屋だが風情がある
電動バイクが並んでいる。スマホで簡単に借りられるらしいのだが、試してはみなかった。外国人にもできるのかなぁ?

近くの市場
市場と言っても、道の両側がずらりと店になっているだけの露天だ。

いろんなものが売られている

安い服とか

ブルーベリーとか

団地と露店

そうかと思うとユニクロ

大きなカピバラ?

初めて見たキノコ
猿頭という名のキノコ。どんなふうにして食べるんだか、想像力が求められる。

夜の南寧駅

道端で蛇を売っている

市場の中のワンタン屋さん
そして帰国
南寧から国内線で福州へ行き、1泊して翌日の成田行きに乗った。

きれいな夕焼け
どこで撮ったのかな。多分、福州へ行く時だったかと思う。
3カ月近く経ってしまったが、ようやく最後まで記録できた。よかった。
実は本日、4日後に日本を発つチケットを衝動的に買ってしまったので、大急ぎでとにかくこの旅を終わらせた次第(^^;
久しぶりの中国、面白かった。ベトナム北部のハザンも、まだ開放されていない時期から行ってみたいと思っていたので、行けて満足。
ではまた次の旅で。
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